この度、ヘルスツーリズムの発展に寄与することを目的に一般社団法人日本ヘルスツーリズム学会を設立しました。日本におけるヘルスツーリズムは、形態としては新しい旅のコンテンツに位置付けられていますが、最終的な狙いは健康づくりや疾病の予防・改善など個人の健康から企業団体、自治体の健康、地域経済につながる仕組みづくりです。また、これらは衣食住や交通など、私たちのライフスタイル生活全般などとも広く関係があります。

ところで、旅は日常生活を離れてリフレッシュや癒しなどに期待される一方、健康においては個人の健康づくりや疾病の予防や改善などが主な目的であり、ヘルスツーリズムにおいては併せて企業のチームビルディング、地域経済発展などに期待されています。

しかしながら、ヘルスツーリズムに関する健康効果や経済的な影響についての科学的な調査や研究は少なく、そのためにもヘルスツーリズムの発展に旅を科学することは大きな意味のあることだと考えます。

そこで、ヘルスツーリズムを通してより良い社会へつなげる一助として、学術分野やビジネス分野における研究者や経営者の方々に広く参画していただければ幸いです。